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●循環再生型庭園

栃木県のとあるお庭。
ご依頼内容は通路に石板を敷いて歩きやすくすること、
そして畑に悪影響を及ぼしている水はけの悪さを改善すること、
もう一つは隣の家との堺に目隠しとしての竹垣を作ることでした。
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材料の一切を不要資源再生でまかなうことにしました
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まずは水はけ改善のために昔ながらの竹暗渠作り
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過剰に生えた竹やぶから間引いた竹材と古い畳表
そもそも暗渠とは地中に竹や土管、塩ビ管などを埋めて作った
余分な雨水などを流す地下道のことです。
通常は腐敗による機能低下を避けるために腐敗しない材料で作るのですが
今回は10年20年機能して、あとは土に帰るようにすべて有機物で作ります。
未来においてこの庭が同じ形状で同じ用途を保っているとは限りません。
結果として未来にゴミを残すよりも必要に応じて何度も作り直せば良いと考えます。
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暗渠のために掘り起こした残土は枠を作り少しずつ叩き締めて版築ベンチにしました
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ゴミもほとんど出さない、昔の庭師の考えに基づきます
暗渠の機能低下を避けるにはとにかく形状を維持させることが重要です。
上から耕運機などの圧力がかからないように丈夫な石の下に暗渠を仕込みました。
そしてその暗渠を守り、人間の重歩行にしっかりと耐えてくれる材料として
震災で倒壊してしまった大谷石を使うことにしました。
ガレキとなった材料の再利用、そして撤去に困っている方のお手伝いにもなります。
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積み直そうと石材を取っておいた方が多いのですが再利用は新調よりもコストがかかります
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このように放置されたままの石が今でも多くあります
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壁や塀に使われていた石材は厚みがあって人が乗っても割れることはありません
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古びた厚い石は南米の遺跡のような面白い表情です
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竹垣は木賊垣の変形で下を透かしてあります
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最後に余った大谷石を積んでモニュメントを作りました。
2つ作った版築ベンチのうちの1つを台座にしています。
大谷石は元々とてもドラマチックな石なので最小限の仕事で、
しかし人間の手による物だということが分かる程度に作りました。
テーマはズバリ「再生」です。
近所の人が興味を持ちこの庭の使用者と話すきっかけになって欲しいです。
そしてこの庭がどのようなテーマで作られたのかを知ってもらい
今後重要になる循環型の生活を考えるきっかけになってくれたらと願っています。